国民年金の代用は生命保険では到底無理

催促されないと支払いも仕事も後回しになりがちです。そういうモノの中にも人生を左右するような大事なことがあります。そのひとつが国民年金の保険料です。会社員の場合は厚生年金の保険料の中に含まれているので自分では払う必要がありません。

国民年金は、ご存じのように老後の年金作りができます。でも、それだけではありません。大事なふたつの役割が他にもあります。1.障害者になった時に障害年金を受け取れる、2.自分が死んだ時に子供や妻が遺族年金を受け取れる、つまり老後の年金と合わせて3つの保険の機能があるわけです。

生命保険会社の保険では、これだけの保障は実現できません。できたとしても保険料は払えないほど高額になります。国民年金の保険料を滞納している人の中には滞納するリスクが見えていない人もいます。

障害者になった時に生活を支えるのは障害年金になるでしょう。子供がいる場合は遺族年金が出るか出ないかは大きな問題です。国民年金の人でも子供がいれば月額8万5,000円の遺族年金を子供が18歳になるまで受け取れます。

1歳の時に自分か死んでしまったとすれば、あとの17年間に受け取れる遺族年金は1,734万円です。つまりこれだけの生命保険に加入するのと同じことになるのです。

滞納が多くなると困った状況になってきます。滞納期間が3分の1以上になると今月から納めようと思っても遺族年金や障害年金を受け取れないこともあります。また、直前1年間に滞納していても受け取れなくなります。

しかも滞納していた保険料を納めようとしても現在の制度では2年間分しか遡ることができません。だから滞納すればするほど必要な加入条件を満たしにくくなり、誰もが受けられる社会保障から遠ざかっていくことになるのです。

収入が多く入ったときに納めようと考えていると、中々実行できません。自動振替納付を申し込めば自動的に納付できますので、未納になる回数が少なくなるはずです。国民年金の納付は貯め込まないで、その都度納める習慣をつけましょう。

税金の投入により国民年金は率がいい

20歳~60歳までの40年間が国民年金の加入期間です。老後になって年金を受け取るには、このうち10年以上の加入期間が必要です。1ヵ月足りなくても今の制度では年金が受け取れません。加入期間を満たせないと保険料を捨ててしまうことになってしまいますので注意してください。

払えないわけではないのに滞納しているとしたら、実は損をしているかもしれません。国民年金は受取開始から9年受け取れば納めた保険料の元が取れます。悪くはない率だと思いませんか?

しかも物価が上昇すれば年金額が計算し直され、年金も上がる仕組みになっています。有利な受取りがなぜ可能になっているかといえば、年金の財源の内、3分の1は税金で賄われているからです。

さらに2分の1まで税金が投入されることが法律で決まっています。私たちは税金を納めていますが、将来年金を受け取れないと、税金を取り戻す機会を失うということです。

国の年金制度の将来像には不安がありますが、一部週刊誌で書いているような「破綻する」とか「納め損」するとか不安を掻き立てるような記事を真に受けないようにしましょう。

国民年金を納める代わりに生命保険会社の個人年金保険に入っている人が時々います。個人年金保険は国民年金と違って途中で解約することができますが、老後の年金としては比較になりません。

遺族年金や障害年金の保障が盛り込まれている保険ですから、どちらが有利かは明白です。払い込みたいけれど、生活が苦しくて無理という場合でも、そのまま放置していてはいけません。

免除制度がありますので、市区町村の窓口で相談しましょう。免除申請すれば、その期間も加入期間の計算に入ります。「今まで払っていないので、相談に行くと叱られるんじゃないかと思ってしまう」と言う人もいます。決してそんなことはありませんので思い切って相談に行きましょう。

— posted by バンバンジー at 05:50 pm