当たり屋の「追っかけ」には迷走する運命が待ち受ける

投資をはじめようすると、マネー雑誌を買う人が多いはずです。マネー雑誌には「いま、この銘柄を買いましょう」と、たくさんの予想が載っていていますから、当たり屋の「追っかけ」をやる人が後を断ちません。かなり昔のことですが、Tさんもその1人で、毎週、マネー雑誌を買ってきては誰かの予想を鵜呑みにし、株式投資をくり返していました。そんなある日、マネー雑誌の特集の中で「ブラック・マンディーを当てた女性」という記事が載っていました。1987年10月19日、通称「ブラック・マンディー」とは、たった1日で株式市場が22.7%も暴落した日を指します。

この特集の女性は「私は、ブラック・マンディーの数日前から、胸騒ぎがしたので、持っている株式を全部売ってしまったの。証券会社の担当者は”気が変になった”と勘違いしたようだけど、今では私のことを”相場の神様”と呼んでいるのよ!とにかく、今すぐ株は全部売り払ってしまうべきだわ」実際に、マネー雑誌には彼女の売却記録を載せていたので、これは間切れもない事実でした。

Tさんにとってこの記事は衝撃の事実だったため、この「相場の神様」の言いつけどおりに、1987年時点で、アメリカを中心とした外国の株式はすべて売却することに決めました。そして「相場の神様」に従って、外国の株式への投資は止めてしまったのです。

確かに1987年10月4日の時点では、アメリカの平均株価は2,600ドルだったのですが、10月19日のブラック・マンディーでは1,738ドルヘと暴落しています。この暴落を的中させたのですから、まさしく神業のような予想です。ところが「相場の神様」は「底値の予想」はしてくれませんでした。そのため、Tさんはブラック・マンディーの直後に株を売ったままで、再び買うことはなかったのです。

すると、株価は数年後には、ブラック・マンディー以前の水準に戻ってしまいました。それどころか1998年には9,200ドルを超え、2007年には1万4,000ドルまで上昇していっだのですから、売らずに持ち続けていれば、8倍になっていた計算です。相場の神様が抱えていた問題点とは、売りどきのタイミングを当ててくれたものの、買いどきのタイミングを予言することができなかった点にあります。予想屋さんのタイミングというのは、1度なら当たるかもしれませんが、2回以上連続で当てるとなると至難の業ということです。

こんなことも知らずにTさんの場合には、当たり屋さんの「追っかけ」をやってしまったものだから、手元に残ったのは、たったの100万円だったわけで、これは1987年当時の最安値の水準です。もしも予想の「追っかけ」なんてしていなければ、2007年には、800万円になっていたのにね。タイミングを読めないなら、ずっと保有するしかない投資の世界では予想が横行していて、競馬新聞のようなマネー雑誌や情報がたくさんあります。

日本では予想が当たったのか、外れたのかをチェックされることがありませんが、アメリカの大学では予想の追跡調査が盛んで「誰が、どこで、何を予想したか」をデータベース化して検証しているため、メディアを通じて予想の結果が白日の下にさらされます。たとえば「US News & World Report」という雑誌では、1996年3月に「投資家への警告」というタイトルで「株価は上がり過ぎだ」とし、「Money」という雑誌では、1997年8月に「今すぐに株を売りなさい」と特集を組み「Fortune」という雑誌では、1998年9月に「1998年の大暴落」という表紙をつけました。

しかし、実際には1996年の3~12月には17.5%、1997年には27%、1998年には25%、1999年には18%と株式市場は上昇を続けていったわけで、雑誌の予想は大間違いであったことが大々的に報じられました。日本の大学では予想の追跡調査を行っていないため、いつまで経っても、当たり屋の「追っかけ」が後を絶ちません。そこで「追っかけ」の危険性を示すために1つだけ例を挙げましょう。

たとえば、2006年には日経平均が1万7,000円に戻ったために、この年に発行された雑誌のほとんどが「これから株式市場は、2万円へ向かう」と予想をしていたことが、図書館でチェックすれば確認できます。しかし実際には日経平均は、2008年10月には1万円を割り込み、2009年3月には7,000円になったわけで、ほとんどすべての雑誌の予想は大外れであったということです。

結局、専門家と言えども、予想が当たるわけではありませんから「いつが買いどきであるか?」「何時が売りどきであるか?」ということは、誰にも分からないということになります。しかし、幸いなことに「大学」や「老後」に備えた長期間の投資では、タイミングを気にする必要はありません。過去40年間で言えば、株式市場は年率7.4%で上昇しています。1年や2年で売り買いすればどうなるか分かりませんが、10年、15年、20年以上と期間が長くなるにつれて、このような上昇率に近づく可能性が高いのです。

そして、このような上昇率を丸ごと手にするには「ずっと持ったままでいる」しか方法がありません。株式市場が大きく上昇するのは、年に数日だけなので、タイミングを狙ってドタバタ売り買いを繰り返して「大きく値上がりする数日」を取り逃がすよりも、そのままにしておくほうが確実だからです。「株式市場の恵み」を逃したくなければ、Tさんのような「追っかけ」なんか止めて「ずっと持ったままでいる」しか方法がないんですよ。

「大学」と「老後」の準備は、投機でなく投資ですべき

「大学と老後の準備に投資も利用しましょう」というと抵抗を感じる方は「投資」と「投機」の違いが曖昧だふらです。たとえば、株式や国債への投資とFXへの投資では、まったく意味合いが違ってきます。そもそも株式と債券は、企業や国が資本を集める手段であって「人間の無限の欲望を満たすために、経済は拡大再生産を続けていく」という「資本主義」を前提とした証書であるため、全体としては価値が上昇し続けるという性質があります。そのため、株式や債券は長期的には「全員が儲かる投資」となる可能性があるのです。

これに対してFXは、外国為替の変動を利用して、強いか弱いかを当てることで利益を得るもので、外国為替には将来成長するという性質がありません。「誰かが勝てば、誰かが負ける」という形で、半分が儲かり、半分が損をする「ゼロサムゲーム」となります。こうした点から「大学」と「老後」の準備には、株式や債券を使った「投資」を利用し、FXなどの「投機」は利用いたしません。

一方で、本来、長期的には「全員が儲かる投資」となる可能性のある「株式」や「債券」でも、専門家の予想を鵜呑みにしてタイミング売買をしてしまえば、そこから「投機」へと変質してしまいます。というのも、超長期的に見れば、株式市場は上昇を続けるものの、特に大きく上昇をするのは年に数日だけであるため、タイミングが当たらなければ収穫を逃すことになるからです。

たとえば、2003年4月28日から2007年7月9日までの間に日経平均は240%も上昇したわけですが、この1,034日の営業日の中で、たまたま株価が大きく値上がりした31日間を逃してしまえば、4年間の240%の上昇率は、ゼロになってしまうからです。以上のように「大学」と「老後」の準備には、株式や債券などの「投資」を利用することになりますし、株式や債券などを「投資」として利用するためには、タイミング売買などせずに長斯保有することが必要になります。

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— posted by バンバンジー at 06:04 pm